STYLING
Misaki Ito's
Jewelry Style Lesson.
スタイリスト伊藤美佐季さんが指南するジュエリーの楽しみ方
ジュエリーディレクターとしても活躍する伊藤美佐季さんに、つける人の個性を生かし、洗練されたスタイルへ導くスタイリング術をレクチャーいただきました。
新作ジュエリーにも注目です。
2021.08.20
1. エッジがきいたデザインはあえて重ねて輝きを
ユニークで斬新なデザインが特徴的なマリア ブラックのジュエリーを、ネイビーのレザーシャツとハードに合わせて。耳周りにゴールドとダイヤモンドを重ねづけすることで、色石とは違ったさりげない輝きが顔周りの輪郭をよりすっきり作ってくれる。日本人の黒髪にもきらりと映えるジュエリー。「ひとつの耳周りのブームのきっかけを作ったブランドですよね。エッジがきいて、どんな構造になっているのかおもしろさのあるデザインがいいと思います」
2. 白×白の魅力
伊藤さんが最近注目しているブランド、bororoのロックリングをたくさんつけた印象的なスタイル。コロンとした大ぶりな石を使用したリングは、カットや地金の違いによって同じ白でもそれぞれが個性を発揮している。「この大胆な感じといい、石の留め方といい、ありそうでなかったジュエリーですね。同じ白でも乳白色があったり、クリアな感じだったり。冬の白って素敵なのであえて白のニットに合わせてみました」
3. 大人の余裕で重ねるこなれたリング使い
華奢なもの、イニシャルモチーフなどテイストもブランドも違う“好きなもの”を、ラフにつけてさりげなく素敵にみえるのが大人のおしゃれ。重ねたリングに適度な隙間があることで、ボリュームのバランスもちょうど良く仕上がる。「ちょっと抜け感をつくることが大事です。今回のようにデニムやスエードのシャツなど少し辛口なテイストや、ヴィンテージっぽい洋服に合わせても素敵」
4. バロックパールにシルバーの輝きを添えて
一見コンサバティブなパールのアイテムは、編み方も長さも違うシルバーのネックレスを重ねることでスタイリッシュに。2種類のチェーンネックレスをつなげて1本のロングネックレスにするという大人の遊び心がアレンジされたスタイル。「今回の中でもとくに私が好きなスタイリングです。たくさん重ねてもカジュアルなテイストのシルバーのおかげで重い印象にはならないし、パールの輝きと、シルバーの違う輝きがグラデーションになっておしゃれですよね。ジュエリーってどうしても買ったものをそのまま使いがちですが、カスタマイズする楽しみもありますね」
5. シンプルモダンなゴールド×シルバーの遊び方
1つでも十分存在感があるシャルロットシェネのジュエリーを、あえてたくさんつけることでシンプルな洋服に自分らしさを表現。「彼女(シャルロット・シェネ)の作るジュエリーは、女性らしいというよりは構築的で知的なデザインが魅力。ダイナミックだけれど派手すぎないんです。絶妙な空間と、曲線と直線の独自のフォルムがつながって、リズムになっています。アートを着こなすイメージですね」
Profile
伊藤 美佐季さん Misaki Ito
スタイリスト
ジュエリーブランドの広報、イタリア遊学を経て、帰国後スタイリストに。つける人の個性をいかしたジュエリー使いとエイジレスで洗練されたスタイリングで、女性誌をはじめ幅広く活躍中。多くの女優やモデルからも熱く支持されている。著書『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)も人気。
Instagram: @jewelryconcierge_m
Tag
- Stylist: Misaki Ito
- Photography: Mitsuo Okamoto
- Model: Lee Momoka (eva management)
- Hair: KENSHIN (EPO LABO)
- Make-up: Asami Taguchi (home agency)